~ 猫の事務所 ~

人と犬や猫がパートナーとして生きていく社会(by 動植物愛好家)

動物を、「物」ではなく「命」としたい

 

 

 

法律上、なぜ動物は「物」になるのでしょうか。

 

近代国家の法律は、対象を「人」と「物」に分けて制定されているそうです。

この場合の人と物の区別は、命があるなしではなく、責任が取れるかどうか

というのが基準となっているということです。

 

未成年の子どもについては、責任は取れませんが、当然命として扱われています。

保護者の存在があるからでしょうか。

 

人は、他の動物がいないと、存続していけません。

地球の環境は、生態系を土台として存続しています。

すべての生き物は、人間が責任をもつべき相手です。

 

私は、犬と人間は特別な関係にあると思っています。

日本で考えると、縄文時代から、狩りのときの良きパートナーでした。

 

猫についても、平安時代光孝天皇が黒猫を飼っていたという

文献があります。その猫を譲り受けた息子の宇多天皇は、

猫が大好きだったそうです。

 

その犬や猫を、いつまでも物扱いしていてよいのでしょうか。

科学技術が大きく進歩して、世界は発展してきましたが、

心の豊かさについては、どうでしょうか。

 

これからしばらくは、心の豊かさを培っていくような時代に

なればいいなと思います。

 

 

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【参考サイト】:wanchan.jp

 

 

 

 

二本あしのワンコ、すみれちゃんのその後・・・

2016年11月6日の「二本あしのワンコ、すみれちゃん」

の記事のその後について。

 

2016年4月の事故で2本あしになってしまったすみれちゃん。

頑張って手術を乗り越え、

数か月後には車椅子で走れるまでに回復していました。

 

現在では、なんと、車椅子なしの2本あしで走り回れる

ようになっています!

その様子は、You tubeで見ることができます。

 

すみれちゃんが事故をしたときの警察署や市の対応について、

当時からいろいろな意見が出ていました。

 

現在は、市内の2警察署に土、日曜もつながる市担当職員の携帯番号

を伝えるなどの改善がなされているといいます。

 

ただし、保護された動物が怪我をしていた場合の治療費について、

まだ良い解決策がありません。

行政に予算を組んでもらうようにしても、限界があるでしょう。

 

やはり私たち飼い主が、生命の大切さを重く受け止め、

責任をもって終生お世話をするという意識を高めていくことが

第一なのだろうと感じています。

 

ただ、もう少し行政側の対応にも期待したい部分もあります。

動物愛護については、ボランティアの方々の温かい愛情の力が

大きいのが現状です。

 

行政だからといって、杓子定規な対応しかしてはいけないと

いうことはないと思います。

 

感情を持つ人間が関わっているのですから、

怪我をしていたら、治療をするということが当たり前だと

感じられる感性を取り戻していきたいです。

 

そのような社会になっていくようにしたいです。

 

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【参考サイト】

 

sippolife.jp

 

 

www.asahi.com

 

 

 

 

 

「許可性」へ!

動物愛護法は、1973年(昭和48年)に議員立法によって

制定されました。

 

悪質な業者が社会問題化したことにより、

1999年の改正で、第1種動物取扱業を営むためには届出が

必要であるという「届出制」が導入されました。

 

 

その後も、ペットに関する問題は解決に向かわず、

2005年の改正で、「届出制」から「登録制」に強化されました。

 

このとき、「許可制」にすべきだという意見も多くでたのですが、

「登録制」に留まっています。

 

この議論に関して、

全国ペット協会のある方は、現在の「登録制」で対応できると

考えておられます。

 

地球生物会議(ALIVE)は、「登録制」では制度としての限界があり、

次回改正で「許可制」にすることが望ましいとされています。

 

ある獣医師の方は、業者を具体的に規制できるように改正してほしい

とのお考えです。

 

私は、次回2018年に「許可制」に改正してほしいです。

やはり法規制と罰則がないと、すべての人がルールを守らない

ことが多いからです。

 

生命の尊厳に関わることです。

国会で、真剣に議論をして頂きたいと思います。

 

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【参考文献】

 

動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

 

 

 

動物は物ではない

日本の民法では、動物を物としています。

そのせいで、迷子の犬猫は、遺失物として扱われ、

怪我をしていても治療してもらえないことがあるのです。

 

ドイツの民法では、動物は物ではないと規定されています。

また、ドイツの基本法では、動物の保護を国家の目標としています。

 

世界基準に合わせて、選挙権を18歳以上にするのは

簡単にできている日本。

 

命に関することが、なぜ、放っておかれているのでしょうか。

 

どうしたら、日本の民法を改正できるのでしょうか。

 

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 【参考文献】

動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

 

 

 

 

 

 

犬猫たちの大切な部屋が完成!

2017年1月30日のクラウドファンディング記事のその後です。

 

Readyfor事務局からプロジェクト実施完了の

メールが届きました。

 

「犬猫を保護した際、病気伝染を防ぐための隔離室の緊急設置」

というプロジェクトでした。

 

2017年3月31日に完成したとのことです。

 

詳しくはこちら↓のページをご覧頂きたいです。 

「犬猫を保護した際、病気伝染を防ぐ為の隔離室を緊急設置したい!」はプロジェクトを終了しました - クラウドファンディング - Readyfor(レディーフォー)

 

これで、大切な動物たちの命が少しでも多く守られると思うと、

嬉しい気持ちになります。

 

このようなプロジェクトに参加させて頂き、感謝します☆

動物愛護法のお勉強

2012年に大幅に改正された「動物愛護法」。

 

改正されたとはいえ、ペットに関しての問題はまだ山積しています。

具体的にどのような法で動物を守っているのかについて

勉強しようと思い、書籍を購入しました。

 

動物愛護法入門 ~人と動物の共生する社会の実現へ~』

という本です。

 

表紙には、

「動物の殺処分をなくし、人と動物の共生する

社会を実現するために、行政、動物取扱業者、

飼い主、獣医師等の関係者が果たすべき役割を、

動物愛護法に基づき解説。」

とあります。

 

「人と動物の共生する社会」の実現が、

本当に大切だと感じています。

 

動物も人と同じように尊厳があります。

生命をもつものとして、ふさわしい生き方、死に方をすることが

当たり前だと誰もが感じられるようにするためにできることは何か。

それを考えて、この本でしばらく勉強しようと思います。

 

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動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

 

 

『それでも命を買いますか?~ペットビジネスの闇を支えるのは誰か~』

「日本は海外から『犬や猫のアウシュビッツがある国』などと揶揄されている。」

 

この言葉に衝撃を受けました。

 

著者である女優の杉本彩さんは、一般財団法人動物環境・福祉協会Evaを

立ち上げ、理事長として活動されています。

 

ペットショップにおける生体展示販売の禁止、動物の殺処分の廃止、

ペットと人が家族として幸せに生きる社会の実現を目指してのことです。

 

ペットショップの動物たちは、オークションにかけられて

お店に連れてこられています。

その過程で病気になったり、障害が見つかったりした動物は

どうなるのか・・・。

その健康チェックのために、獣医師も関わっていることにも驚きです。

 

このシステムが現在も平然と機能していることについて、もどかしさを感じます。

 

次の動物愛護法の改正は、2018年に予定されています。

動物と人との幸せな共生に向けての改正になるように願います。

また、そのために自分ができることを問い続け、行動したいと思います。

 

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