~ 猫の事務所 ~

人と犬や猫がパートナーとして生きていく社会(by 動植物愛好家)

日本のIWC脱退について

久しぶりのブログ更新です。

動物愛護法改正がずっと気になっていますが,

国会で取り上げられている様子もなく,

よくわからないなと思っているうちに時間が経っていました。

 

最近,日本がIWCを脱退することが決まったという

ニュースを知り,それについて書きたいと思いました。

 

伝統的に捕鯨を行い,鯨肉食文化をもつ国があります。

それに対して,環境保護の観点から反捕鯨を支持する国があります。

 

現在IWCは,反捕鯨を進めています。

商業捕鯨再開のために,日本はIWC脱退を決めました。

 

伝統文化を守ることは大切だと思います。

しかし,生き物の尊厳を傷つけるようなことは,

やめてもよいのではないかとも感じます。

 

奴隷制度が廃止されたことと同じように考えられるのでは

ないでしょうか。

 

「生物学的には,クジラ目の一部(ハクジラ亜目のうち体長が短い種)

がイルカと呼ばれ,そのほかがクジラと呼ばれています。

大きさの違いを除けば、本質的には同じグループの生物です。

 

クジラやイルカは音声を使った複雑なコミュニケーションを行う

ことや脳が大きいことなどから,高い知能を備えているとされています。

高い知能を備え,いろいろなことが理解できる存在は,

感じる幸福や不幸もそれだけ多様だと推測されます。」

(マンガで学ぶ『動物倫理』伊勢田哲治 著 より)

 

日本の捕鯨の手法の一つである「追い込み漁」などで

鯨が感じる恐怖はどれほどのものなのか。

 

捕鯨で生計を立てていらっしゃる方にとっては

大きな問題だと思いますが,

時代の変化とともに違った方向を向いていくことも

必要なのではないかとも感じます。

 

過去の継続としてのみの未来ではなく,

変化に適応していくことを考えさせられています。

 

自分自身の生き方にも照らし合わせて,

ゆっくりと考える年末にしたいと思います。

 

どうぞよいお年お迎えください。