犬の繁殖業者(ブリーダー)が、妊娠・出産できなくなった老齢犬や
障害のある犬といった売り物にならない犬を持ち込みます。
犬の引き取り屋は、1匹当たり数万円(推定)の謝礼とともに犬を受け入れます。
所狭しと積まれた鉄製の檻。ヒステリックに吠え立てる犬の声。
その環境は劣悪そのもの。
病気をしても治療してもらえず放置されたまま。
なぜ引き取り屋が横行しているのか。
2012年に動物愛護法が改正されたことで、地方自治体がペットショップや
繁殖業者から犬・猫の引き取りを求められても拒否できるようになりました。
その受け皿として、引き取り屋が登場してきたらしいのです。
殺処分ゼロを達成した自治体があるという話を聞きます。
しかしその裏には、以前は自治体が引き取っていた動物を、
今は引き取り屋が引き取っているという実態があるようです。
捨てられたり迷子になってしまったりした犬や猫たちの悲惨な状況は
変わっていないのかもしれません・・・。
実態と法が全く合っていないという現状。
法改正の際に、ある程度予測できたことではないかと感じます。
国レベルでもこんな中途半端なことをするのですね。
そもそも、犬や猫という命を売り物にするということに
問題があります。
次回は、この問題について考えたいと思います。
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