~ 猫の事務所 ~

人と犬や猫がパートナーとして生きていく社会(by 動植物愛好家)

2019改正動物愛護法のさらなる改正を!

  

 2019改正動物愛護法について、考えています。

 

2012年の動物愛護法改正の際の検討事項が、

今回の改正で実現しており、前進したとは感じますが、

やはり動物実験に関する項目がほとんどないことが

気になっています。

 

今回の改正における、動物実験に関連するであろう

検討事項は以下のようになっています。

 

改正に伴う検討事項

〇8条1項

 (1) 動物を取り扱う学校

 (2) 試験研究・生物学的製剤の製造その他の科学上の

  利用に供する動物を取り扱う者 

⇒動物取扱業に追加することその他適正な動物の飼養

 または保管のための施策の有り方について検討

 

〇9条3項

 動物が科学上の利用に供される場合

⇒動物を供する方法に変わり得るものを利用すること、

 利用に供される動物の数を少なくすること等、動物の

 適切な利用の在り方について検討

 

(改正動物愛護管理法の概要 環境省より抜粋)

 

先日、Yahooニュースで次のような記事を見ました。

headlines.yahoo.co.jp

「明日殺されるのに…」獣医大の驚くべき実態、学生たちの苦悩。

( 森映子氏 著書:犬が殺される 動物実験の闇を探る )

 

大学の獣医学部という密室の中で、

実験動物たちが置かれている残酷な環境がある

というものです。

生命の尊厳も無視されています。

 

まずはこのような現実と向き合うことが

大事だと感じます。

自分にとって都合の悪い感情を

ないことにしてしまうことは簡単ですが、

このままで済むとは思えません。

 

合理性や効率を最優先して、

高度経済成長や科学の発展があったのでしょうが、

現在、日本は停滞へと向かっています。

 

置き去りにしてきた、

「心」のことを思い出すときがきています。

 

「尊厳」や「心」というものに配慮していると、

時間や手間はかかります。

 

しかし、

それらを犠牲にして別のものを発展させても、

長続きしないでしょう。

 

土台からしっかりと作りなおしていく必要があります。

それは、弱い立場の生き物の命や尊厳を守ることで、

始めることができます。

 

私たちが持っている力は、

弱い者をいじめて搾取するためではなく、

弱い者を守るためにこそ生かされるべきです。

 

私自身も、自分がどうあるべきか考え、

行動していきます。

 

国会議員の方々には、早速、

次の動物愛護法改正のための議論を始めて頂きたいです。

 

選挙権の年齢引き下げや、消費税upは、

あんなにもスピーディーに議決されたのに、

動物愛護法はなぜこんなにもゆっくりなのでしょうか。

 

また、兵庫県は、条例で実験施設を届け出制にしています

兵庫県動物愛護条例25条)。

(『動物愛護法入門』民事法研究会 より)

 

それぞれの自治体の議会議員の方々も、

住民の声を聴きながら議論し、

動物たちがその動物らしく、

そして尊厳を守られて生きることができるような

条例を作っていただきたいです。