「保護猫ちゃんを飼うとき③」の続きです。
(4) ワクチン接種
ワクチンは、感染症予防のために必須です。
いくつか種類がありますが、
一般的には3種混合ワクチンを接種することが多いです。
3種混合ワクチン
(ⅰ)猫カリシウイルス感染症
(ⅲ)猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
・子猫の場合
生後2~3カ月頃に、
3~4週間程度の間隔で2回接種し、
翌年からは1年に1回の接種を継続します。
・成猫の場合
保護してすぐに動物病院に行き、
そこで1回目のワクチン接種を行います。
3~4週間程度の間隔で2回目を接種し、
翌年からは1年に1回の接種を継続します。
1回目のワクチン接種から1カ月以上経過してしまったら、
1回目+2回目のワクチン接種による
抗体生成の効果が薄れていきます。
その場合は、再び1回目からスタートということになります。
(ただし、全く接種しないよりは、1回でも接種した方が
感染症予防に効果があることがわかっています。)
「完全室内飼いをするから」ということで、
ワクチン接種をしなかったり、
途中からやめてしまう飼い主さんもいるそうです。
しかし、
屋外で活動した人間の体、衣服、靴などに付着して
家の中に持ち込まれることも大いにあり得ます。
感染症にかかってしまったら、
治療にかかる費用や
心のエネルギーはかなりのものがあります。
治療できない状態になってしまうこともあります。
ものを言わない猫ですから、
病状もよくわからず、本当に心配ですよね( ; _ ; )。
それが、
定期的なワクチン接種により、
高確率で予防可能なのです。
現下のコロナ禍の中、
ワクチンの重要性は実感できておられると思います。
猫にとっても同じです。
定期的なワクチン接種により、
病気を予防しましょう!
(・・・(5) 避妊・去勢手術については、次回にします。)