~ 猫の事務所 ~

人と犬や猫がパートナーとして生きていく社会(by 動植物愛好家)

動物実験は残虐な行為です②

8月は、日本人が戦争について考えることが多くなります。

TVでも、戦時中の日本の様子や、

それらを描いたドラマが放送されています。

 

ある番組で、戦争体験者の方が語られていたお話で、

気になることがありました。

 

それは、戦時中にある感染症が流行し、

ワクチンも治療法もなく、大変だったというお話でした。

 

当時は戦争第一だったため、

兵隊さんのためにワクチンや治療薬の開発を

早急に行う必要がありました。

 

そこで行われたのが、

その感染症にかかった人の血液を別の人に注射するなどして、

人工的に感染させて、どのように感染が広まっているかを

調べるという、人体実験でした。

そのようなことが平気で行われていた、

異常な時代だったのです。

 

当然、あってはならないことで、許せないことです。

ただ、私が気になったのは、

当時のことをお話してくださっていた方の、

次のような言葉でした。

 

「ふつうは、まず動物実験をする。

しかし、このときは、いきなり人で実験したのです。」

 

人体実験はありえないことです。

しかし、動物実験も本来ならありえないのです。

 

多くの人の心の中に、

弱い立場の生き物は、

強い立場の生き物によってどのように扱われてもよい、

という考えがあるのではないのでしょうか。

程度の差はあれ、

このように考える人が多いのではないかと思います。

無意識にそう思ってしまっているのではないか。

 

自分の権利が侵害されたら、

すぐに気が付きます。

それと同じくらい、

他人や他の動物の権利の侵害にも

敏感になっていく。

 

そうすることで、

現在、あたりまえだと思っている価値観を

見直していくことができるのではないでしょうか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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