~ 猫の事務所 ~

人と犬や猫がパートナーとして生きていく社会(by 動植物愛好家)

「動物の権利運動」の正体

今回は本の紹介です。

 

「動物の権利運動」の正体

佐々木正

2022年5月27日 第一版第一刷

PHP新書

 

捕鯨、反イルカ漁を軸として、

動物の権利、動物福祉、環境問題、ビーガニズムなど

をキーワードに話が進んで行きます。

 

動物愛護運動の現状について知り、

これからを考えるのによい1冊だと思います。

 

私が印象に残っている話題は、

動物を食べることについてです。

 

感情を持っていたり、家族で暮らしていたりする動物を

食べるのはかわいそう、という感情論。

地球環境や生態系に影響を及ぼさない頭数しか捕獲していない

のだからよいだろうという合理論。

この2つが主張されることが多いです。

 

私は次のように考えています。

食べるという目的で動物を捕えることに反対です。

食べるという目的で動物を飼い、育てることにも反対です。

動物はその動物らしく生きるのが当然だと思います。

それぞれの生態に適した環境で、

自然の恵みを享受しながら生きることができるように、

人間が環境を整えていかなければならないと考えます。

(ただし、寄生虫や細菌、ウイルスなど人間の生命を

脅かすものについては、一括りにして考えられないです。)

 

動物は動物を食べることがありますが、

人間は動物を食べなくてもよいのではないでしょうか。

 

奴隷制を廃止したように、

動物食も廃止し、

植物から作られるものを食べるように、

方向転換していくことができると思っています。

 

すぐにはできないでしょうが、

植物食の方向へと舵を切っていくことで、

私たちの意識も変わっていくのではないかと思っています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。